株式会社ヤマタケ建設

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「どこにいても心地よい」パッシブエアコン No.1

藤枝市A様邸 新築工事
現場日記

藤枝市A様邸の新築工事、先日 完成見学会をお施主様のご厚意で行わせていただきました。

ここ数日すごく暑い日が続いています。しかし、全館空調システム「パッシブエアコン」を採用されている為、”なんと快適なんでしょう”と驚いてしまいました。

今までも何件か「パッシブエアコン」の施工をさせていただきましたが、そこまで実感していませんでした。しかし、今年の猛暑にあっても、とても快適なのです。

少し予算に余裕のある方は、本当に採用していただきたい工事です。

今回、この全館空調システム「パッシブエアコン」をご紹介します。

2回に分けて紹介します。

■『どこにいても心地よい』を目指して

パッシブエアコンは、よい住まいでこそ真価を発揮する空調システム。

どの部屋にいても 四季を通じて快適に暮らせる住まい、

パッシブデザインの家に ほんの少し暖かさや涼しさを、プラスします。

■『パッシブデザインに新しい技術を融合すると、住まいは素敵に進化する。』

古来、四季がある日本の民家や町屋には、きびしい夏や冬を過ごすための工夫や知恵がこらされていました。深い軒は季節ごとの日射を取り入れるためのデザインであり、地域特有の風を室内に呼び込むことで快適性を向上させるなども、五感で感じる気持ち良さを実現する工夫、すなわち私たちがパッシブデザインと呼ぶものです。

パッシブデザインは、パッシブの5つの要素、「断熱」「日射遮蔽」「昼光利用」「日射熱利用」「自然風利用」それぞれを適切に建物に組み込む設計技術。その中でも心地よい住環境の実現には、室内の熱と空気をコントロールすることが欠かせません。

古来の知恵であるパッシブデザインに、新たな技術「パッシブエアコン」を融合して、さらなる心地よい住環境を実現します。

■全館空調システム『パッシブエアコン』

わたしたちは皆、知っているはずです。暖かい空気は下から上に移動し、冷たい空気は上から下に移動することを。

でも、空気の流れをデザインするのがとても難しいことは知られていません。

壁掛けエアコンや床下に設置したエアコン1台を稼働するだけでは、実際には足元だけ寒かったり、頭のまわりだけ暑すぎたりと、身体への負担も大きく、とても不快なものです。

パッシブエアコンは、パッシブデザインの要素を採用した家の小屋裏に設置され、ダクティングにより冬は床下から暖房を、夏には天井から冷房することで屋内の温熱環境を一年中快適に維持します。建築と空調設備が一体で計画されることで、屋内も屋外もすっきりと収まり、そのうえ煩わしい日々のお手入れも1台分。これからの暮らしを、シンプルで快適なものへ導きます。

■冬の空気の流れ

『冬は足元から家中ぽかぽかヒートショックの心配も無用!』

パッシブエアコンによる暖房の特徴は、暖かい空気が足元から全館へ流れること。屋内全体がムラなく温められるので、足元が冷えてしまうこともなく、部屋ごとの温度差によるヒートショックの心配もありません。

■夏の空気の流れ

『夏はサラリとした涼風で高原のような心地よさを実現』

局所的な冷房でなく、冷たい空気を頭上から屋内へ均一に送ることで、最適な温熱環境を実現します。

次回は、施工について紹介します。

◆これまでの工程はこちら(2024.08.05)

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