新築工事 ~地盤改良/D・BOX~
焼津市Y様邸の新築工事が始まりました。
地盤調査を行なったところ、地盤改良が必要となりました。
しかし、この地域は文化財が埋まっている可能性があるところで、地盤を深く掘ることができません。
その為、地盤改良を「D・BOX」という工法で行なうことになりました。
■「D・BOX」とは
袋と内部拘束具の張力により、D・BOXの内部の土粒子を強力に固化させます。
D・BOXに入力された振動により、D・BOXには微量な変形が生じます。
この際、D・BOX内部の粒子間に発生する摩擦力により、振動エネルギーを熱エネルギーに交換して振動を減衰させます。
BOXの下面で即時消散することができます。この為、コンクリート板のような不等沈下は起こりません。また内部拘束具によりD・BOXの下面には半円状のくぼみが出来、即時せん断変形を起こした土粒子が入り込んできます。しかし、そこはボールト状に区画化されている為、土粒子は、土粒子自身の強度に関係なく容易には破壊しません。その為D・BOXの下面には大きな抵抗面が生じます。(形状特性)
■「D・BOX」の主な効果
①セメントなどの固化材を使用することなく、大きな強度を発生し地盤を補強します。その為、環境にやさしい工法です。
②大きな強度を発生しながら透水性をもつ為、圧密沈下の早期収束・液状化防止・凍上防止・土中環境の維持等の効果が得られます。
③作業性に優れ、軟弱地盤の補強や振動低減を低価格で実現します。
D・BOXの施工が始まりました。
まず地面に穴を掘り、そこに定量の砕石を投入したD・BOXを敷設し、ランマーで転圧していきます。最後にD・BOXの上に砕石を敷設し再度ランマーで転圧して完了です。
初めて採用した工法ですが、地盤を深く掘ることができないこの土地ではベストな工法でした。
また、メリットがたくさんある良策でした。
引き続き工事の様子をお知らせします。