木取り"きどり"とは?こだわりの作業工程を写真付きで詳しくご紹介します!
ヤマタケ建設の家づくりは、市場から丸太を仕入れてくるところから始まります。



そして、一本の丸太から無駄なく製材していくことを”木取り”と言います。
今日は”木取り”の流れを作業工程に従って写真付きでご紹介します。
ヤマタケ建設では、市場から仕入れてきた丸太から、梁や柱などの構造材や、垂木や根太などの造作材を自社で製材しています。


まずは丸太の大きさから、どんな製品(構造材・垂木・根太など)を取るかを決めます。
基本的には丸太の中心部分から梁などの構造材を、周りの部分から垂木や根太などの造作材を取ります。

今回は杉の丸太。
まずは寸法のチェック。
丸太の直径や長さからどのような製品を取るのかを決めます。

製材機は「送材車付帯ノコ盤」と呼ばれる機械です(通称:台車)
帯ノコを台車が材木とともに通過し材木をカットしていきます。

構造材を取る丸太の中心部分と、盤(造作材を取る周りの部分)を切り分けます。

丸太の中心部分から構造材の梁を製材できました。



この後は含水率20%以下になるまで倉庫で天然乾燥させます。
👉こちらの記事で解説しています(2021.02.16)
▼梁 施工風景。


先ほどカットした盤(周りの部分)からは造作材を製材していきます。

樹種や柾目か板目かによって造作材の種類も変わります。
こちらの杉の盤からは柾目の垂木を製材していきます。

製材された垂木の山。
柾目が美しいですね。


▼垂木 施工風景。



こちらは杉の板目から製材した貫。


▼貫 施工風景。
ヤマタケ建設では「貫工法」と呼ばれる鎌倉時代より伝わる日本の伝統的な工法を取り入れています。


構造材、造作材を取った丸太の端の部分は”バタ”と呼ばれウッドチップなどの材料になります。

木目や色合いがあらわしに適しているかどうかも含めて適材適所で材木を選別しています。
自社製材しているヤマタケ建設ならではのこだわりのひとつです。
最後に、これまでの工程を経て完成した、施工事例の一部をご紹介します。
新築施工例▶藤枝の家


新築施工例▶上当間の家


新築施工例▶細島の家


新築施工例▶八木間町の家


一本の丸太からは、丸太の断面寸法や長さに応じて様々な製品が取られます。
歩留まり良く(無駄なく)製品をとることが製材の腕の見せ所。
言い換えると、家の設計がまとまり、それを踏まえて必要な製品の数量が分かってきます。
それに合わせて丸太を選ぶところから木取りは始まっていて、私たちはそこにこだわることがやりがいだと思っています。
このようにして、端材まで廃棄することなく使用することで環境にもいいサイクルになります。
「無駄を最小限」に、「木材の価値を最大限」に引き出す”木取り”について今回はご紹介させて頂きました。
最後まで読んでいただき、どうもありがとうございました。