大工の手刻み。曲げ強度が高い“太鼓梁”
こんにちは。ヤマタケ建設の竹田修平です。
今日は、私たちが建てる住宅の骨組みの一部についてお伝えします。
ヤマタケ建設の建てる住宅では、骨組みに「太鼓梁」と呼ばれる工法を採用しています。太鼓梁とは、皮を剥いた丸太そのままの状態から側面のみを削ぎ落とした梁のことです。
一般的に梁には角材が用いられますが、太鼓梁は、より断面が大きくなり、曲げに対する強度が高くなります。側面を削ぐのは、墨付けと言って大工さんが梁を加工する際の基準の線を引きやすくするためです。具体的には、柱と梁、梁と梁が接する部分になる“仕口”と、2本の梁を長手方向につなぎ合わせる“継手”の加工をしています。
最近の木造住宅は、プレカットと呼ばれる工場で機械加工された木材を組み上げるのが一般的です。ヤマタケ建設でもプレカットは採用しますが、丸太の形状はそれぞれ違うので、太鼓梁については、一本一本、大工さんの手刻みです。
形が一様な角材と違い、太鼓梁は元口(木の根っこ側)と末口(木の上側)で太さも違いますし、曲がりもあります。どこを高さの基準にして墨付けをして、仕口をつくるかは、まさに大工さんの腕の見せ所です。上棟時にピッタリと仕口が収まる瞬間はまさに圧巻です。
大工さんの手刻みは当社にお越しいただければ見学できますので、興味のある方はぜひ足を運んでください。
最後に、熟練大工の手刻みの様子をアップしておきます。太鼓梁は、天井の上に隠れてしまうことが多いですが、勾配天井や天井高を高くすることで、あらわしとし、意匠的にデザインの一部とすることも出来ます。